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スローキャリアとは
高橋修介氏が提唱する、出世を急がない人のためのビジネス論である。自分が友達に勧められて、大変共感したビジネス論です。たまたま、このサイトに辿り着いて、読んでみて共感してもらえると嬉しいです。
自分にとって満足できる働き方とは何か?キャリアアップとはどういう事か。「スローキャリア」とは、出世を第一と考えず、仕事にやりがいや価値観を重視した生き方のことである。「地位や収入・企業のブランドにこだわるのではなく、自分らしさにこだわって仕事をする」「会社との間に貸し借りを作らず、依存しない」など、スローでも充実したキャリアを積みたい人を増やしていきたい。
あなたはキャリアについて勘違いしていないか
ビジネスリーダーやアントレプレナーが人生の「勝ち組」というのは本当か?
すべての人が勝ち組を目指すことに矛盾。それ以外の働き方は存在しないのか。
早くからトップを目指すのではなく、別の部分で生き甲斐を見いだし、充実したキャリアを送るという選択肢はないのか。
いま本当に必要なのは、あえてビジネスリーダーやアントレプレナーを目指すのではなく、上昇志向の持たない人がなんら不利にならず、もちろん負け組と後ろ指を指されることなく、彼らをまた充実したキャリアや人生を送れるよう、企業や社会がインフラを整備することが重要ではないか。
すべての働く人が上昇志向を持っているわけではない
もともと、強烈に上昇志向が強う人はいる。出世して権力を得たい人。会社の中心で自分の思う方向に持って行きたい人。平均よりも高い給料を手に入れたい人。有名になり、世間に注目を浴びたい人。それらの人は、端から見れば大変そうだが、そうなるための努力は、彼らにとってさほど苦にはならない。
ところが、そこまで上昇志向を持っている人は、数少ない。ただ、近年の「勝ち組至上主義」から、上昇志向がそうでもない人が、努力するのは我慢であったり忍耐であったり、とにかくかなりの負担である事は間違いない。仮に、そんな上昇志向がそうでもない人が、運良く出世し、組織のトップに上り詰めても、負担が増えるばかりで、少しも幸せな気持ちがしないことになりかねない。
人々の上昇志向を活用して、モチベーションを引き出すというマネージメントが正しいとは限らない。皆が上昇志向を持っているわけではないのは明らかなのだから、全員が上を目指させたり、他人よりも早く出世することだけに価値を見出すのは、システムとして限界にきているのではないか。
スローキャリアを目指そう!
自分らしさへのこだわり
スローキャリアを目指すなら、根本的に自分らしさへのこだわりがまずポリシーとしなければならない。自分らしさとは、自分の動機や価値観のことで、動機は大きくは変わらないが、理解することは簡単ではなく、試行錯誤のプロセスから少しずつ気づいて行くものです。様々な価値観を表す言葉を並べて、自分にとっての優先順位を整理すると、わかりやすい。プロセスへのこだわりと目的合理性とのバランス。なおかつ自己満足しながら仕事での成果を目指すことが重要。上昇志向や達成志向がスローキャリアでは中心にないので、仕事の成果を無視してはいけない。
柔軟な対応と経験からの学習
特定の仕事にとらわれず、状況の変化に柔軟に対応する。新しいことにも積極的にチャレンジする。失敗から積極的に学び、過去を否定したり価値観の転換をも恐れない勇気が必要である。動機は非常に変わりにくいものだが、価値観はきっかけや経験によって、変わる可能性がある。価値観の変化に驚くのではなく、勇気を持って新しい価値観を受け入れる事も重要である。
目標ではなく個性的なキャリア
出生や収入、企業のブランドなど、そういった外面的なものではなく、仕事の質を重視し、自分らしさや個性的にこだわった仕事の仕方、キャリアを目指す。SMAPも歌っている「ナンバーワンではなく、オンリーワン♪」そんなキャリアだ。
人生のフェイズによって使い分ける =
キャリアには、フェーズがある。その時、上昇志向がキャリアの中心であっても、次の瞬間からスローキャリアを目指すこともある。なにも「ずーと」スローキャリアでいることはない。むしろ、人生をフェーズに考え、メリハリをつけた方がトータルとして満足のいく人生を送れるのではないか。
損益分岐点の低い生活スタイル
※ここ重要!
報酬に縛られない仕事をするには、生活費の損益分岐点を下げておく。その時収入が多いからといって、それに合わせた生活をインフレされてしまうと、生活費が固定費としてインフレされてしまうので、あとで戻すのが苦痛になる。人間、一度生活レベルを上げると、下げるのは大変である。上げるのは簡単だが、下げるのは難しい。その損益分岐点が高いと、生活を維持するために報酬の高い仕事を選ぶようになる。つまり、報酬で仕事を選択する幅が狭くなるのだ。損益分岐点が高い事ゆえに、本当にやりたい仕事やライフスタイルが選択できなくなる。これは、スローキャリアを目指す人にとっては、つらい現実である。
ただ、やみくもにケチケチすればいいと言う問題ではない。押さえるべきは生活費の中の固定費であって、旅行など自分の経験や見聞が広がることに使うことは悪くない。むしろ、自分の知らない文化に触れて、いままで持っていなかった価値観が変わる可能性も否定できない。
組織と対等な関係
これは簡単である。会社や仕事に対して、貸し借りを作らない。魂を売らない。依存しない。逆に食い物にしない。スローキャリアを目指す人は、『いま』何があっても、会社や組織に対して、きっぱり縁を切る事が可能であることが重要である。価値観はいつ変わるか判らないからだ。
スローキャリア社会の実現
スローキャリアを目指すなら、その実現に自らの手で作っていくという意識を持つべきだ。たとえば、スローキャリアを認め、実践している企業の商品を使い、またその店を利用する。ただ、まだまだ日本では、スローキャリアは完全に認められた働き方とは言えない。どの企業がスローキャリアを認めているか普通は判らないだろう。ならば、自分自身がスローキャリアを目指し、行動し、自らの体で示していくのが早いと思われる。
最後に
以上が、高橋修介氏が提唱する、出世を急がない人のためのビジネス論「スローキャリア」の概要である。自分は、この本に出会えて本当に幸せだと思っている。相当引用させてもらったが、ここには書かれていない事が著書にはいっぱい書いてある。薄くて小さい本なので、一気に読めると思う。私が書いたスローキャリアに対する考え方から何かを感じたら、高橋修介氏のスローキャリアを読んでほしいと思う。
